松本潤と香川照之のキャラが光るドラマ「99.9」
現在シーズン2が放送されているドラマ「99.9」(TBS系・日曜9時)。

有罪率99.9%の刑事裁判において、残りの0.01%の可能性に挑む敏腕弁護士たちの姿を描いたリーガルドラマ。毎回、窮地に陥ったところから大逆転で無罪を勝ち取る姿は、見ていて爽快感さえ感じさせます。
また、ストーリーにおける“どんでん返し”の他にも、主演の松本潤さんは親父ギャグばかりを飛ばしたり、先輩弁護士役の香川照之さんもかなりの変わり者キャラを演じていたり、ストーリーの各所に様々なネタが仕込まれていたりと、ギャグドラマっぽさを併せ持っている点も、このドラマが大人気となっている所以です。
第5話の「御殿場事件」を連想させるストーリーが話題
毎回、大きな反響を呼んでいる「99.9」ですが、2月11日に放送された第5話は、実際にあった事件をモチーフにしているとネット上で指摘され、話題となっています。
まもなくです!
今週は刑事事件ルームの面々も、いろんなところに動き回ります!
ぜひご覧ください#日曜劇場999 #深山と愉快な仲間たち pic.twitter.com/iSOvFJBHJM— 【公式】99.9 SⅡ@TBSテレビ (@999_2018tbs) 2018年2月11日
アキラ100%さんや清原果耶さんがゲストとして登場した第5話のストーリーは、以下の通りです。
ある女子高生の強制わいせつ事件の容疑者として逮捕された17歳の少年2人(AとB)。
少年Aは、厳しい取り調べの中で一度は自白してしまったが、A・B両者とも「身に覚えがない」と無罪を主張している。
弁護士によって、少年Aのアリバイが証明され、さらには被害少女が事件当時に出会い系で知り合った男性とデートしていたことが明らかに。事件がでっち上げであったことが判明し、一件落着するかのように思われた。
しかしその後、検察側は“事件が起きた本当の日が、事件発覚よりも1週間も前だった”とするメチャクチャな訴因変更を行い、アリバイが覆された弁護側は一転窮地に…
といった内容でした。
弁護士役で出演する木村文乃さんが、自身のSNSで「今回の話は映画みたい」とアピールしていたほど、見事などんでん返しに加え、検察と裁判官の権力の暴走などが巧みに描かれていました。
しかしその後、そのストーリーが2001年に起こった実際の事件「御殿場事件」に酷似していることがネット上で話題となっています。
「御殿場事件」は、静岡県御殿場市で起こったとされる集団強姦事件のこと。
- 事件が起こったとされる日、被害少女が出会い系で知り合った男性とデートしていた
- デートが明らかになった後、検察側は事件日を変更する訴因変更を行った
- アリバイ証明に、入店予約表リスト(苗字をカタカナ表記したもの)が使われた
- 事件当夜、雨が降っていた
- 近隣で交通事故が起こっていた
などなど、ドラマのシチュエーションとかなり合致する点が多く、この事件をモチーフにしていたことが明らかだと言われています。
ただ、ドラマでは少年たちの冤罪が晴らされていましたが、実際の事件では「冤罪では」との世論も多い中、少年たちは実刑判決をくらったそうです。
※ドラマ「99.9」第5話は2月18日までは民放無料ポータル『TVer』または、動画配信サイトの『U-NEXT』でご覧いただけます。(『TVer』での配信は2月18日21時まで。『U-NEXT』の利用は1ヶ月間無料です。)
実際の事件を基にした日本の映画・ドラマまとめ
「99.9」のストーリーが実際にあった事件を基にしていると知った時、ドラマ用に脚色されているとはいえ、ここまでドラマチックな事件(裁判)が実際にあったなんて…!と驚きを隠せませんでした。
そこで、他にも同じように実際の事件を基にした映画やドラマがないか調べてみたら、国内のものだけでも結構たくさんあったので、配信サイト別に一挙に紹介したいと思います。
Huluで見れる実際の事件を基にした映画・ドラマ
2週間無料で視聴できる動画配信サイトHulu(月額980円)で見れる作品は
- なぜ君は絶望と闘えたのか
- 破獄
- 冷たい熱帯魚
- 恋の罪
- SADA
- 八日目の蝉
- 紙の月
- 復讐するは我にあり
の8作品になります。
なぜ君は絶望と闘えたのか
1999年、18歳の少年によって、母親と生後11ヶ月の赤ちゃんが殺害された「光市母子殺害事件」。
犯行当時18歳だった元少年に死刑が言い渡されたことや、死刑回避を目論む弁護側による「遺体を押入れに入れたのはドラえもんに助けてもらおうと思ったから」といった、無茶苦茶な弁護内容でも高い注目と賛否を集めた事件です。
そんな事件の遺族である父親を取材するジャーナリストとのやりとりを描いた作品がドラマ「なぜ君は絶望と闘えたのか」です。
少年犯罪者のプライバシーは手厚く守られる一方、ないがしろにされる被害者や遺族の問題にも切り込んだ作品となっています。
破獄
日本一過酷で孤独な刑務所として知られる網走刑務所をはじめ、4度も脱獄し“昭和の脱獄王”として今なお語り継がれている白鳥由栄のエピソードを基に作られた映画「破獄」。
劇中では、脱獄囚役を山田孝之さんが、看守役をビートたけしさんが演じています。
冷たい熱帯魚
1993年に、埼玉県でペットショップを経営する元夫婦が、顧客ら4人に犬の殺処分用の毒物を飲ませて殺害し、遺体をバラバラにして遺棄した「埼玉愛犬家連続殺人事件」にヒントを得た作品。
園子温監督の代表作でもあります。
恋の罪
今なお未解決の「東電OL殺害事件」にヒントを得た作品で、水野美紀さんがヌードを披露したことでも話題となった作品「恋の罪」。
モデルとなった「東電OL殺害事件」は犯人が捕まっていないことと同様に、東電に勤めるエリートOLが夜は娼婦となって街へ繰り出していたことなど、被害者の奇妙なライフスタイルも多くの謎を呼んだ事件です。
映画「恋の罪」でも、順風満帆に見える女性たちが不倫や売春など、性に溺れていく姿が巧みに描かれています。
SADA〜戯作・阿部定の生涯〜
恋人の局部を切り落とすという、狂気に満ちた行動が今なお語り継がれる阿部定の生涯を描いた同作。
黒木瞳さんが阿部定役を演じ、ベルリン国際映画祭でも評価を得るなど、話題となった作品です。
「SADA〜戯作・阿部定の生涯〜」を見るならhulu/2週間無料
八日目の蝉
愛人関係だった会社の上司の娘を誘拐し4年間育てた女と、被害者である娘との歪な愛と絆を描いた「八日目の蝉」。
涙なしには見られない感動ストーリーですが、実はこの映画のモデルになったとされる事件が存在します。それが「日野OL不倫放火殺人事件」。
27歳の女が、会社の上司で不倫相手である男の家にガソリンを撒き、火をつけたというものです。
不倫相手の男と妻は外出中で無事だったものの、家に残されていた幼い2人の子供が犠牲となりました。
ストーリー展開的にはモデルとなった事件とかなり異なっていますが、事件の加害者同様、不倫相手の子供を妊娠し、中絶を強要された女性の苦しみなどが巧みに描かれています。
紙の月
一見“普通”の女性行員が1億円という大金を横領するという、事件の一部始終を描いた作品。
女性銀行員の横領が明らかになるたびに語られる「男性に貢ぐため」という言葉に、原作者の角田光代さんがヒントを得て書き上げられた作品です。
お金を介してでしか恋をできない女性の姿は、犯罪者でありながらどこかジーンとくるものがあります。
復讐するは我にあり
今なお、テレビで取り上げられることの多い稀代の殺人鬼・西口彰が起こした事件の一部始終を描いた作品。
事件が起こったのは1963〜64年にかけて。全国の県警が連携していなかった時代だったこともあり、犯人は全国各地を逃げ回りながら時には弁護士、時には大学教授と身分を偽りながら巧みに人を騙し、次々に5人の命を奪いました。
しかし、そんな西口の正体を見破ったのは、当時10歳だった女の子だったというドラマチックな終焉も今なおこの事件が語り継がれる所以です。
そんな「西口彰事件」を基にしたのが、1979年の映画「復讐するは我にあり」。
なんと、弁護士を殺害するシーンでは、実際の事件現場となったアパートでロケを行ったという、今の時代では考えられないような撮影方法が取られていたそうです。
U-NEXTで見れる実際の事件を基にした映画・ドラマ
日本の地上波番組やNHK、ディズニー作品などが見れるU-NEXT(月額1,990円)で見れる作品は
- 怒り
- 誰も知らない
- 初恋
- 葛城事件
の4作品。
31日間は無料トライアル期間で楽しむことができます。
怒り
イギリス人の英会話講師リンゼイ・アン・ホーカーさんを殺害し、4年間逃亡を続けた市橋達也の逃亡劇にヒントを得た作品「怒り」。
しかしストーリーは、市橋自体はなく「指名手配犯に似た謎の人間が近くに現れたら…」という点にフォーカスをあて、謎の男と関わる周りの人間の葛藤を描いています。
誰も知らない
俳優の柳楽優弥さんが史上最年少でのカンヌ国際映画祭・最優秀主演男優賞を獲得したことで大きな注目を集めた同作。
1988年に発生した「巣鴨子供置き去り事件」をモチーフに作られています。
同事件では、母親が4人の子供の育児を放棄して男と同棲。子供達は金銭的困窮から栄養失調に陥っただけでなく、当時2歳の三女が15歳の長男らの暴行を受けて死亡していたことも明らかとなり、育児放棄が招いた悲しすぎる現実に世間が衝撃を受けました。
一方映画では長男は正義感ある優しい青年として描かれ、残された兄弟4人で懸命に生き抜く姿が描かれています。
初恋
3億円を積んだ現金輸送車を、警察官に扮した犯人が強奪し、未解決のまま時効を迎えた「三億円事件」。
当時、日本史上最高額が強奪された事件であり、見事なまでの劇場型にして完璧犯罪、そして強奪されたお金が未だに1円も使われていないなど、今なお多くの謎を残す事件として語り継がれているほか、この事件をきっかけに給与の銀行振込が一般的になるなど、社会に与えた影響も大きかった事件です。
多くの謎を秘めたまま操作の幕が降ろされた同事件の「犯人が少女だったら!?」という、ちょっとひねった視点で描かれたのが、映画「初恋」です。ストーリーはフィクションですが、実際の事件の様子を交えながら、ほろ苦い少女の恋心を描いた、面白い作品となっています。主演の宮崎あおいさんが兄の宮崎将さんと兄妹役で共演しているのも見どころです。
葛城事件
理想の過程を築くため、家族を強く抑圧する最悪の父親と、それによって崩壊していく家族の様子を描いた映画「葛城事件」。
最悪すぎる父親のせいで心を蝕まれた家族は、母→精神崩壊、長男→リストラされたことを誰にも言えず自殺、次男→無差別殺人を犯して死刑囚になるという、最悪すぎる家族の顛末を描いています。
そんな同作のモデルとなったと言われているのが、付属池田小事件の犯人・宅間守の家族。
母親がネグレクト状態であったことや、長男が自殺している点、さらに無差別殺人を犯した次男が死刑廃止運動家の女性と獄中結婚している点などが酷似しています。
Amazonプライムで見れる実際の事件を基にした映画・ドラマ
初月無料&月額400円で配送サービス等が受けられるようになるAmazonプライム会員向けサービス「プライムビデオ」で見られるのは、北関東連続幼女誘拐殺人事件をモデルにしたドラマ「チェイス」です。
1979年以降に、栃木と群馬で幼い少女が誘拐・殺人された事件。このうち足利で発生した事件については一度は容疑者が逮捕されるも、後にDNA検査などで冤罪だったことが判明(通称:足利事件)したケースを含め、未だに未解決の事件です。
「チェイス」については、この基となった事件を追い続けたノンフィクションライター・清水潔さんの「殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件」の盗作ではないかと騒がれ、一時配信が中止されるなどのトラブルも起きていましたが、無事に最終話まで配信されることが決定しました。
Netflixで見れる実際の事件を基にした映画・ドラマ
最後に、Netflix(月額950円)で見られる、実際の事件をモデルにした作品です。
Netflixは2週間無料で視聴できます。
I am ICHIHASHI〜逮捕されるまで〜
映画「怒り」の基にもなった、リンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件をモデルにした作品で、こちらは犯人である市橋達也の4年に渡る逃亡劇をリアルに描いています。
またこの作品は、ディーン・フジオカさんが主演と監督を務めていることでも知られています。
「I am ICHIHASHI〜逮捕されるまで〜」を見るならNetflix/2週間無料
子宮に沈める
2010年に発生した大阪2児餓死事件を基に描かれた映画「子宮に沈める」。
同事件は、育児放棄した母親が子供を残して家出した結果、子供が餓死してしまうという悲しい結果を生んでしまいましたが、それ以上にシングルマザーとして生きていくことの苦しさに、世間が気付かされた事件でもありました。
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