黒柳徹子がNHK入社時の秘話を明かす
日本でテレビ放送が開始される1953年にテレビ女優第1号としてNHKに入社。84歳を迎える今もなお、司会者やコメンテーターとして活躍する黒柳徹子さん。
テレビの歴史とともに歩んできたといっても過言ではない彼女が、今から約63年前のNHKに入社した当時の姿を公開し、さらには入社当時に味わったという苦痛や葛藤秘話を明かしました。

お昼のドラマ「トットちゃん!」で、ちょうど今、放送してる、私がNHKに入った頃の写真です。
先週のドラマに出てきましたが、NHKの研修時代に、先輩の俳優が、私達研修生を集めて「いいか、覚えとけ。蹴落とさねえ奴は、蹴落とされるんだ」と、言われました。
それを、聞いて、私は、1リハ(第1リハーサル室)の壁を蹴って、泣いた。
絵本を上手に読んであげられるお母さんになりたくて、NHKの試験を受けたのに、
そんな、人を蹴落とさなきゃ、やれない仕事なんて絶対に嫌だ!
私は、人を蹴落としたりなんかしない。
そんな事までして、女優になんかなりたくない!
そう、思った。
それから、63年間。
私は、ここまでやってきました。
考えてみると、自覚はしなくても、誰かを蹴落として、ここまで、やって来たのかもしれないのです。
でも、少なくとも、私は、誰かを蹴落とそうなんて、思わないで、ここまで、仕事をして来れたことに、感謝しています。
周りが全員ライバルという環境に馴染めず、涙したこともあったという黒柳さん。
しかし、彼女は「誰かを蹴落とす」ということはしないというポリシーのもと63年間の芸能生活を送っているのだそうです。
働く女性の先駆けとして、苦水を飲まされるような経験をしたことも多かったであろう彼女が語ったこの言葉には、多くのファンから
「徹子さんは本当に素敵です」
「いつも徹子さんのコメントにはドキッとするものがあって…有り難く読んでます。」
「徹子さんのその純粋さ一徹さに救われます。」
といった称賛のコメントが多数寄せられています。
当時の疲労回復のコツは…
今では考えられませんが、テレビドラマが全て生放送だったという当時。
まだまだテレビ女優の数が少なかったこともあり、寝る暇もないほどに大忙しだったそうで、“マイクに鼻を乗せて休む”という独自の方法で疲労を和らげていたのだそうです。

頭が重くなるからマイクの上に鼻を乗せていると、頭の重さが鼻にかかって軽くなり疲れがとれる。
だから、よくこうやって休んでいました。
やっぱり、今も昔もオリジナリティ溢れるキャラクターだったんですね。

老若男女を問わず国民から慕われ、さらには著書が世界中で大ヒットするなど、国境を越えた活躍を続ける黒柳さん。彼女が愛され続ける秘密は、「誰も蹴落したくない」という人として純粋でまっすぐな気持ちを忘れなかったからなのかもしれませんね。
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