これまで、妊娠中の女性がカフェインを摂取すると、流産の可能性を高めたり、新生児の低体重化をもたらすなどの報告がありました。
しかしこの度、アメリカの研究チームにより驚きの調査結果が発表されました。それは「妊娠前のカフェイン摂取と流産」に関するもの。妊娠後はともかく、妊活にカフェインがもたらす影響を調べた報告はこれが初めてとなります。
カフェインはたやすく胎盤を通過できる一方で、発達下にある胎児の代謝機能では容易に代謝できないことから、科学者らの間ではカフェインは胎児に有害だと考えられている。また、血管を収縮させ、胎盤への血流を減少させるという悪影響もあるという。
コーヒーが妊活に悪い、驚きの理由とは
妊娠前に1日2杯以上のコーヒーを飲む女性は、飲まない女性に比べて74%も流産率が高くなってしまうんだそうです。しかし、驚くのはまだ早い!実は、これは女性だけの問題ではなく、男性でも同じような結果がでたのです。妊娠前にパートナーの男性が1日2杯以上のコーヒーを飲んでいた場合も同様に、流産率が73%も高くなってしまうということが分かりました。
これは、コーヒーに含まれるカフェインが、精子の質になんらかの影響を及ぼしているからではないか、と研究チームは睨んでいるようです。
パートナーがコーヒーを飲んだ場合でも、女性の場合ほどではないものの、可能性自体は高まるということだ。つまり、単純に妊婦がコーヒーを飲むということにとどまらない、何か複雑な作用が働く可能性があるということだ。

男性の生活習慣が流産に及ぼす影響
卵子の元になる卵原細胞は、まだ生まれてくる前の胎児の段階で全て作られてしまっているのに対し、精子の元になる精原細胞は成人後も作り続けられている為、精子の質には男性の生活習慣の影響が出やすいと言われています。
これまで精子に悪影響を及ぼすと言われていたのは”喫煙”と”肥満”でしたが、新たにコーヒーも精子になんらかの悪影響を及ぼすということが指摘されました。精子の質悪化は、受精を妨げたり、受精卵の質悪化を招くため、流産を引き起こす原因になるのだと考えられます。
カフェインには妊娠の継続性に悪影響を及ぼす何かが含まれている可能性があることだ。精子や卵子の細胞に含まれる特定の遺伝子の発現に何らかの小規模な変化が起きる可能性もある(後成的変化や遺伝子の活性化と不活性化など)。
コーヒーの他にも、意外にカフェインを多く含む飲み物とは
カフェインといえばコーヒーを連想してしまいがちですが、他にもカフェインを多く含む飲み物は以外にもたくさんあります。なんと玉露のお茶は、コーヒーよりもカフェインを多く含んでいるって知っていましたか?
ほかにも紅茶や緑茶、ウーロン茶、ココアなどにもカフェインは含まれているんです。どれも、1杯くらいなら問題ないと言われていますが、妊活中にはこれらのガブ飲みは避けた方が良さそうです。

妊活中はデカフェがおすすめ
最近よく目にするようになった「デカフェ」や「カフェインレス」という文字。その名の通り、コーヒー豆や紅茶の茶葉から極力カフェインだけを取り除いたという優れものです。そんなのコーヒーじゃない!と思いがちですが、味や香りはコーヒーや紅茶そのもの。なのに夜に飲んでも目が冴えてしまうこともないし、トイレが近くなることもありません。そしてなにより、妊活の敵であるカフェインが含まれていないとなれば、もう飲むしかありませんね!
デカフェのドリップコーヒーやインスタントコーヒー、ティーバッグは多く発売されてますし、スターバックスでもデカフェのコーヒー豆を扱っています。
私は普段、こちらのカフェインレスコーヒーと、紅茶を愛飲しています。いろいろ試しましたが、これが一番香りが良くて、お値段が手頃なのでおすすめです。
ちなみに普段飲むお茶も、カフェインレスのルイボスティーです。
安いですが、色も香りもすぐ出るし、普通に美味しいです。
体のことを気にかけている方にはぜひ、デカフェの飲み物を選んでほしいと思います。
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