2012年から調査が始まった「世界幸福度ランキング」の最新2016年版の結果が発表されました。
この調査は世界157カ国を対象に行われ、1人当たりの国内総生産(GDP)や健康寿命、困難時に信頼できる人がいるかどうか、政府や企業における汚職などを調査し、幸福度を導き出しています。
今年、栄えある1位に輝いたのはデンマーク!!
昨年1位のスイス、2位のアイスランドを破っての堂々1位となりました。ちなみに2位以下はスイス、アイスランド、ノルウェー、フィンランド、カナダ、オランダ、ニュージーランド、オーストラリア、スウェーデンと続きます。
気になる日本の順位はちょっと残念な53位。G7先進主要7カ国中では、カナダ(6位)、アメリカ(13位)、ドイツ(16位)、イギリス(23位)、フランス(32位)、イタリア(50位)に次いで7番目の最下位という結果でした。
1位のデンマークってどんな国?
デンマークは北欧に位置するため、日本に比べて気温は低く冬は−5℃〜0℃と寒いですが、夏場は最高でも25℃くらいと過ごしやすい機構が続きます。
コペンハーゲンにある人魚の像やニューハウンの美しい景色が有名ですね。

実は税金地獄のデンマーク
デンマークの所得税は収入に関わらず55%!!!
消費税(付加価値税)はな、な、なんと25%!
なぜそんなことが許されているのかと思ってしまいますが、その秘密は社会保障にあるようです。
なんと医療費は無料、介護も死ぬまで無料なので将来の不安がゼロ!
だから誰も貯金しないし、生命保険など未来に備えることはしていないのです。
子育て天国!デンマーク
デンマークでは社会保障が充実しているので、誰もが安心して子供を産み育てることができています。妊婦健診も出産もタダ。学費は小学校から大学まで無料、さらに年4回、合計で30万円ほどの補助金が受けられたり、男性も育児休暇を取るのが当たり前で子どもが9歳になるまでに32週間分の育児休暇を両親のどちらかが取れるなど、とことん充実しています。
そんなわけで合計特殊出生率は1.9ととても高いのです。
子どもを生むか、キャリアを追求するか、デンマークの女性がそんな選択に悩むことはありません。子どもを育てながらキャリアも同時に追求するのは当たり前で、「専業主婦」は死語となっているくらいです。
フルタイム労働者が保育園のお迎えのために仕事を早く切り上げても、冷たい視線を浴びることはありません。出産育児休暇を取得するのも、子どもの病気のために欠勤するのも、当然の権利として受け止められています。
ベビーカーを押して街中を歩いたり、交通機関を利用したりしても、冷たい視線に出会うことはありません。それどころか、子どもに微笑んであやしてくれたり、母親である私にも温かい視線を送ってくれます。そんな周囲からの優しい視線は、私がデンマークで楽しく子育てできている、ささやかながら大きな理由であると思います。
国家への信頼が半端じゃない
デンマークの国政選挙の投票率は驚きの90%以上。安い給料で働く国会議員に対して、国民がどれだけ信頼を寄せているのかがわかります。
これだけ税金が高いのに国民は口をそろえて、あなた達『政治家』が税金を上げる必要があると判断したら『上げて下さい』とみんなが言うのですね。それだけ政府が真剣にやっていることを『信頼』しています。
さらに、3000人弱いる地方議員はボランティアなんだそうです。
皆さんが仕事を持っていますから、『地方議会』は朝7時までと夜7時以降でないと開催されません。
日本人の感覚ではついていけないくらい、進んだ国だということがよく分かります。
これなら、ランキング堂々の1位も納得できますね。
日本もいつか、こんな素敵な国になって欲しいと願うばかりです。
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