様々な境遇に置かれた妻たちのリアルを伝える番組「○○の妻たち」
みのもんたさんが司会を務める人気番組「結婚したら人生劇変!○○の妻たち」(TBS系)。
スポーツ選手の妻など有名人から、旅一座を縁の下で支える女将など、様々な境遇に置かれた妻たちの奮闘ぶりやたくましさ、そしてかけがえのない家族愛を映し出した内容が、多くの感動を呼ぶと人気を博しています。

2月27日の放送では、我が子を自閉症と診断された母親の苦悩と葛藤の日々が紹介されました。
母親を悩ませた自閉症の症状とは…
番組には8歳になる自閉症の息子を持つ母親が登場し、母親ですら理解するのに時間がかかったという自閉症の特徴が紹介されました。
息子は自閉症の主な症状でもある「手当たり次第に物を散らかしてしまう」、「同じことを何時間も繰り返す」という行動が絶えないといい、さらには食事に関しても「特定の物しか食べられない極端な偏食」を持っているのだそうです。

“白い物”しか食べられないという男の子が主に食べられるのは、ご飯や何もかけていないパスタや食パン、餅などのみ。最近でこそ少しずつ食べられる物が増えてきたと言いますが、どうしても偏った食事ばかりになってしまうのだそうです。
社会の理解を得られず、もがいた日々
まだまだ自閉症に対する理解や知識を持つ人たちが少ないせいもあり、これまで11回にも渡って保育園の入園拒否をされたり、ようやく入れた保育園でも言語能力の低さや、コミュニケーション能力の低さを、周囲のママ友たちから「教育がなってない」と罵られてきたことを明かしました。

自閉症の子供は、見た目では障がいを持っていることが判別できないため、余計に差別的な視線に苦しめられてきたという母親。時には、我が子をその手で殺めてしまおうか…と思い悩むほどだったと言います。
“少数派”であるがゆえの苦しみ
同番組にはゲストコメンテーターとして奥山佳恵さんが出演。ダウン症の息子を持つ彼女だからこそ、障がい者を育てる苦しみに共感できる点も多かったようで…

「社会全体からすると、すごく少数派って言うか、すごく数が少ない子たちなんですよね」
「つい、私たちと違うから“特別なんじゃないか”って接してしまうんですけど、もしその子たちの数が大きかったら、また社会は違ってくるわけなんですよね」
「どんな個性がある子でも、生きていける世の中になってほしいな…」
現在、芸能活動の傍ら、障がい者支援を目的とした講演やイベントにも積極的に参加し、障がいを1つの個性として将来彼らが羽ばたけるような世の中にしようと奮闘している奥山さん。
やはり、障がいを持つ子供を育てる上で、一番の障壁となっているのは自分たちが“少数派”であることだと強く訴えていました。
「社会が寄せていかないと」みのもんたの未公開コメントが心に刺さる
番組の中で、自閉症を取り上げた理由を「今の日本はこうなんですよ、と分かって欲しかった」と明かしていたMCのみのもんたさん。

放送では簡単に感想を述べる程度となっていましたが、実は未公開となってしまったコメントがとても深かったことを奥山さんがブログで明かしました。
オンエアにはのらなかったけれど、スタジオのみのもんたさんのコトバ。
とってもステキだったので勝手ながらこのブログで聞いてください!
自閉症のリキくんが「白色のもの」しか食べられなくて困っている、という状況を御覧になって
「日本の企業には高い技術があるんだから白色の完全栄養食を作ったらいい。子どもはこれからの日本を支える大切な宝なんだから。いろんな個性がある子どもたちに、世の中の方が寄せていかないと。」
って!! おっしゃったの!
カックイイーーー!(≧▽≦)番組を御覧いただいた方が
みのさんと同じ気持ちになってくれて、もしも名乗りを上げてくれる企業が出たらどんなにステキな世の中だろう。安泰とも言える!あたたかな視点をありがとうございました! みのさん!
成長期にもかかわらず、障がいのせいで思うような栄養を摂れていないという自閉症の子供を目の当たりにし、「社会や企業が積極的にそういった人たち向けの栄養食品を作るべき」との提案をしていたというみのさん。
どれだけ多くの人に売るかをモットーに掲げている多くの企業では、どうしてもこういった少数派の人たちの存在は無視されてしまいがちです。しかし、みのさんは、そろそろ次のフェーズを見据えなければ日本の未来が危ないと警鐘を鳴らしていたのだそうです。
放送では明かされなかった秘話を公開した奥山さんのブログには
「みのさんの考え方素敵!!放送されたらよかったのに…」
「スゴくステキな言葉ですね。聞かせてくれてありがとうございました(^^)」
といった感謝や共感のコメントが寄せられていました。
障がいへの理解を深める周囲の努力が必要
障がいを持つ子供たちが生き生きと成長できるようになるためには、彼らの親だけでなく、その親に関わる周囲の人々も、他人事とは思わずに障がいへの理解を深めることが大切だと深く感じました。

障がいも1つの個性、みんな違って当たり前!と胸を張って言える社会になるといいですね。
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