「舛添都知事とお金」の問題に火がついたきっかけといえば、昨年訪れたロンドン・パリの海外出張費。計20人分で総額5,000万円超という金額だったことで、一部が「海外豪遊」と報道したことに始まりました。
4月に行われたアメリカ出張の際は、出張費が都知事一人分で300万円近くに上ったことを受けて記者会見を開き「遊びに行っているわけではない」と批判を一蹴しました。しかし、今回も移動はファーストクラス、宿泊は最高級ホテルのスイートルームだったことは多くの反感を呼び、知事の弁明も虚しくかえって問題が大きくなってしまうことになりました。
スイートルームの宿泊費は、もちろん都で定められた宿泊費の上限を大きく超えますが、これに対し舛添都知事は、スイートルームの使用は「急な要人訪問に備えるため」や「会議に使った」と回答しましたが、東京都は前回のヨーロッパ出張の際も、今回のアメリカ出張でも”急な訪問はなかった”と回答したことから、「やっぱり無駄遣い」という印象を強く与えることになりました。
「要人の急な面会にも礼を失しないため」などとし、いずれもスイートルームを利用していた。都によると、今回も急な面会はなかったという。(引用元:http://www.sankei.com/politics/news/160421/plt1604210037-n1.html)
さらに、TV番組に出演しこの問題を問われた時は「事務方が勝手にやった」と全てを事務方のせいにし、「プライベートでもファーストクラスを使いますか?政治資金だから使ったのですか?」との質問には「プライベートでは10年くらい海外に入っていないから・・・想像できませんね」と答えを濁しました。
また先日発売された週刊誌によって、会議と称して高級ホテルに家族旅行に行っていたのではという疑いもかけられ、もう疑惑をいくつあげても足りないくらいとなってしまった舛添さん。
こう見えて、舛添都知事は超ドケチ!
政治資金の使い方を見ていると、舛添さんはとってもお金にルーズな人に見えますが、実は自分のお金には超キビシイ!
ドケチとしても知られています。
ドケチ列伝① 姉が生活保護を受給も手を差し伸べず
舛添さんは福岡県北九州市出身で姉が4人います。その4番目の姉が生活保護を受給していることが2007年、週刊誌によって明らかにされました。その記事の内容によると、北九州市職員が舛添さんの家を訪れ「1万円でもいいから仕送りしてあげてほしい」と依頼するも門前払いされたとのこと。
舛添さんの姉が生活保護を受給していたとされる1992年頃、舛添さんは東京大学の助教として働きながらテレビにも出演し”タレント学者”として活躍していました。東京大学助教の年収は平均650万円(平成24年度のデータ)、舛添さんは当時独身でしたから、生活に困る実の姉に1万円も融通してあげられない程とは思えませんが・・・
ちなみに、厚生労働大臣時代に舛添さんは生活保護のひとり親世帯に受給される「生活保護世帯の母子加算」を廃止しました。しかし、これを民主党政権が復活させると「これ以上受給額を増やすと人間が腐る」と発言しました。生活保護については一部で「貰いすぎ」という意見も出ているので、受給額や各種加算についての意見は避けますが、舛添さんにだけは言われたくないなあ・・・と思ってしまいます。
ドケチ列伝② 婚外子の養育費減額を求める
舛添さんには3人目となる現在の妻との間に2人の子供、他に愛人2人との間には3人の子供がいます。
その元愛人の子供の養育費減額を求めて争っていることが明らかになったのは2012年のこと。実はその子供には重度の障害があり、成人しても病院に通う毎日で自立はとても不可能な状態だったそうなのですが、舛添さんは「子供は自立している」として養育費の減額を家庭裁判所に申し立てました。
これには2番目の妻である片山さつきさん(参議院議員)も猛バッシング!舛添さんが都知事に立候補した際に応援演説を求められるも、この問題を理由に応援を断ったとされています。
片山氏は過去に舛添氏と婚姻関係にあったこともあり、首相が党大会の会場で「誰よりも片山さんに(舛添氏の)応援に立ってほしい」と要請。これに対し、片山氏は「舛添氏は障害を持つ婚外子に対する慰謝料や扶養が不十分だ。解決されていない」と述べ、現状では難しいとの認識を示した。(引用元:http://www.sankei.com/politics/news/140119/plt1401190011-n1.html)
そんな舛添都知事の懐事情は・・・
実姉の生活保護受給問題や子供の養育費など、プライベートでもお金の問題が尽きない舛添さんですが、いくら年収が高くても訳あってお金に余裕のない人もいると思うのできちんと調べてみました!
しかし、言うまでもなくむちゃくちゃお金持ちでした。不動産や高級絵画などを所有していて、都知事に就任した2014年2月時点での資産総額は3億4,000万円を超えていました。
都条例に基づき、2月9日の知事就任時点での資産を公開した。本人名義の不動産や預金、貸付金を合わせた資産総額は約3億4723万円だった。
東京都世田谷区に土地と建物を所有し、固定資産税の課税標準額は土地が約808万円、建物が約613万円だった。預金は2千万円あり、貸付金は約3億1301万円に上った。有価証券はNTT株を200株保有。ほかに、取得価格が100万円を超える絵画1点を所有している。(引用元:http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG22H01_S4A720C1CC0000/)
今後の都知事に注目
都民の税金を使っている以上、できる限りの無駄を省いてほしいというのが本音です。
これまでの対応を見る限り、全く反省の色が見えないというか、無駄なお金を使ったつもりはないという強い態度でしたが・・・あれだけの人気で当選した都知事の金銭感覚が、都民とどんどん乖離してしまっていることに不安を覚える人も少なくないはずです。
都には積極的な情報公開と政治資金の使い方について、見直しを早急に検討してほしいものです。
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