一児の母となり女優復帰を果たした菅野美穂
難しい役柄もなんなくこなし、これまでに数え切れないほどの映画、ドラマに出演してきた大人気女優の菅野美穂さん。
2013年には映画の共演がきっかけで知り合った俳優の堺雅人さんと結婚し、昨年8月には第一子を出産されました。
妊娠・出産を機に仕事をセーブしていた菅野さんですが、NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」で、主人公の母役とナレーションを担当。約4年ぶりに本格的となる女優復帰を果たしました。
劇中では病弱な母親役を熱演した彼女。ブランクを全く感じさせない、涙を誘う演技はさすがの貫禄を感じさせました。
「あさイチ」にゲスト出演!
朝ドラからの流れで、10月6日放送の情報番組「あさイチ」(NHK)にゲスト出演した菅野さん。
子育て秘話や、撮影での裏話などを赤裸々に語ってくれました。
「子育てには○○が欠かせない!」
8月に1歳になったばかりの息子さんの子育て真っ最中である菅野さん。日々成長する赤ちゃんとの日々は慣れないことの連続で、「まるで試されているかのよう」と感じることもあったのだそうです。
そして今は離乳食作りが大変という母親ならではの悩みも明かし、「クックパッドが欠かせませんね!」と、レシピサイトに知恵を頼っていることも明かしました。
さらに、「べっぴんさん」の撮影は大阪で行われているとのことで、新幹線で東京から移動する際は、「赤ちゃんが泣き出したらずっと立ってあやしてあげないとだから大変で!」と、母親と女優業を両立する苦労も語りました。
若手女優への気配りが素晴らしい!その理由は…
「べっぴんさん」で主演を務める芳根京子さんからのビデオレターで、「体調を気遣う言葉をかけてくれたり、役名である”すみれ”にちなんだプレゼントをくれたりと、とにかく気を配ってくれる」と、その素顔を明かされた菅野さん。
彼女が後輩女優たちを思いやるのには、自身が経験した辛い思いがあるからなのだそうです…

18歳の時、朝ドラ「走らんか!」の準主役に抜擢され、朝ドラデビューを果たしていた菅野さん。役をもらえたことは嬉しかったものの、連日続く仕事の忙しさに追われ、撮影が行われた大阪に移動する新幹線の中では毎回のように涙を流していたのだそうです。
そんな経験があるから、「少しでも楽しい気分になって撮影を乗り切ってもらいたい」と芳根さんへの気遣いを心がけているのだということを明かしました。
思い悩んだ10代。その結果導き出した解決策だったのが…
前述のような話もあってか、MCの有働由美子アナウンサーから「10代後半から20代前半にかけては辛い思いもされていたそうで?」と問われた菅野さん。すると、若い頃は10代にして売れっ子女優となってしまったが故の葛藤と戦う日々を過ごしていたことを明かしました。
「周りの友達は自分の10年先を考えて受験勉強とかしてるのに、私は明日のセリフのことで頭がいっぱい。」
「仕事に恵まれて、すごくありがたいな、という気持ちがある反面、人に見られることがこんなにもストレスなんだって分かって。」
「インタビューを受けたりした時に、本当の自分と”役を演じる自分”とに剥離があると感じる時があった。」
と、10代後半の頃には仕事に追われる日々に自分を失いそうになったり、今後の人生について悶々とした疑問を抱き始めていたことを明かしました。
さらに…
「学生の頃は、学校に行けば本当の自分に戻れるってゆうのが、自分にとってすごく大事だったんです。」
「だから(高校を卒業した)19歳の頃はやさぐれちゃって、その時の精神的なねじ曲がりみたいなものが、私写真集とかやっちゃってるんですけど、そういうのに繋がった気がします。」
「好きなことだけじゃなくて、もっとタフになれることをしなきゃ、と悩んでいる時だった」
と、心のよりどころであった学校を卒業したことが、自身にとって大きく心のバランスを崩すきっかけであったことを明かした菅野さん。
20歳の誕生日に発売されたことで話題になったヌード写真集発売の経緯にも触れ、女優としての人生に疑問を感じ、自分を強くするために悩み抜いた末の決断であったことを明かしました。
20歳という若さで人気女優が突然のヌード写真集発売!というニュースは当時世間を大きく騒がせましたが、写真集をきっかけに精神的に強くなることができたと語った菅野さん。
「人にはお勧めできないですけどね。その時の自分には必要なことでした。ま、ショック療法みたいな感じで。ハハッ」と冗談を交えながらも、写真集の発売がもがき苦しんだ当時を抜け出せたきっかけであったことを明かしました。
母となり、さらに深みを増したその演技に注目!
朝ドラ「べっぴんさん」以外にも、10月14日から放送の新ドラマ「砂の塔〜知りすぎた隣人」(TBS系)では主演を務めることが発表され、さらに来年公開予定の映画「恋妻家宮本」への出演も決まっているという菅野さん。
彼女がどんな役にでも憑依し、さらに人の心を揺り動かす演技ができるのは、人の何倍も、何十倍も苦しみ悩みながら女優という職業に向き合ってきたからに他なりません。
母となったことで、これまで以上に輝きと深みを増した演技で、これからも私たちを魅了し続けてくれることでしょう。
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