「レ・ミゼラブル」や「テッド2」にも出演した人気女優
抜群の歌唱力を活かし、”歌える女優”として人気を博しているアマンダ・サイフリッド。
日本でも大ヒットとなった映画「マンマ・ミーア!」や「レ・ミゼラブル」、「テッド2」の劇中でも、その歌声を思う存分発揮していたことから、その姿に見覚えがあるという人も多いと思います。

昨年9月には俳優のトーマス・サドスキーと交際半年での電撃婚約を発表したことでも話題となりました。
11年間、ある精神疾患に悩まされていたことを告白
歌という特技を武器に、他の女優とは一線を画す才能を活かして順調に女優としてのキャリアを築いている彼女。
しかし、なんと11年間にもわたって人知れずある精神疾患に悩まされていることを突然告白し、話題となっています。

彼女が患っているのは「強迫性障害」と呼ばれるもの。
聞きなれない人も多いかもしれませんが、強迫性障害とは自身の意に反した不安に襲われることで、それを打ち消すために何度も同じ行動を繰り返してしまう病気のこと。
例えば、手が汚れている気がして何度も手を洗ったり、戸締りをしたか不安になり何度も確認に行ってしまうという症状がこれに当てはまるのだそうです。
常に不安に駆られてしまうために気が休まることがなく、心身ともに疲弊してしまい、場合によっては周囲の家族や友人も巻き込んでしまうなど日常生活にも支障を来しかねないこの病に、なんとアマンダは10代の頃から悩まされ続けてきたのだと言います。
病気とうまく付き合うこと
うつ病などと区別がされにくいため、ひた隠しにされがちな強迫性障害。そんな病気を敢えて告白したアマンダは、11年にも及ぶ自身の闘病の中で見出した”病気との付き合い方”を次のように語っています。

「今は歳月を積んで、強迫観念や恐怖心もだいぶ和らいでいる。心に芽生える恐怖が”現実のものじゃない”と思えるようになったことが大きな助けになった。」
とめどなく芽生えてくる不安感をこのように押し静められるようになるまでに、どれだけ辛い日々を過ごしていたのかと思うと心が痛みますね。
さらに、症状が和らいだ今も抗うつ剤の服用を続けているという彼女。
患者の中には”抗うつ剤”に対する拒否反応から投薬による治療を拒む人も多いようですが、彼女は…
「みんないったい何と闘うつもり? 薬を使うことが恥なの?精神疾患も他の病気と同じ。治せるものなら、治療するべきよ。」
と、病気に悩む人や投薬を迷っている人に向けたアドバイスを語りました。
精神疾患を告白するセレブが続々と
アマンダを始め、人気歌手のセレーナ・ゴメスが2016年末での活動休止を宣言し、ループス病(副作用としてうつ症状や不安、パニック発作を起こす)の治療に入ることを宣言したり、女優・歌手として活躍するデミ・ロバートが自身が躁うつ病であることを告白したりと、精神疾患を告白する人が耐えないアメリカ。
そこには、心が弱い人がかかる病気と思われがちな偏見を無くしたいという強い思いが込められているように感じます。
精神疾患を”タブー”としがちな世間に向けた彼女たちの力強いメッセージにより、世の中の非常識が常識に変わる日がくるのも近いかもしれません。
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