”あるある探検隊”で一世を風靡したお笑いコンビ「レギュラー」
1998年にコンビを結成するや否や、数々のお笑い新人賞レースを総ナメにするなど、実力派漫才コンビとして名を馳せた、お笑いコンビの「レギュラー」。
ボケ担当の松本康太さん(写真左)と、ツッコミ担当の西川晃啓さん(写真右)は、共に京都府出身&お笑い養成所の同期。見ている人を幸せにするパワーを持つほど、その仲の良さが滲み出た漫才は瞬く間に大人気となりました。

また、2004年ごろからは、二人の代表的なギャグ”あるある探検隊”が大ブームに!「ハイッ!ハイッ!ハイハイハイ!」「あるある探検隊♪あるある探検隊♪」のフレーズは日本中の子供達が真似するほどの人気となりましたよね。
DVDや書籍が発売されるなど、社会現象となりました。
しかし、すっかり”一発屋”のイメージが定着?
”あるある探検隊”フィーバーに乗って、数々のお笑い番組やバラエティ番組に引っ張りだこの、超人気者となった二人でしたが、徐々にその人気は下火に…。
昨年、レイザーラモンHGさんが発起人となって開催された『第1回 一発屋オールスターズ 選抜総選挙2015』では、出場24組中、6位に選ばれてしまう不名誉(?)まで獲得してしまっていました。

2009年には収入が絶頂期の100分の一にまで落ち込んでしまっているとのエピソードも明かしており、再びアルバイト生活に戻ってしまっていることも明かしていた二人。(「マルコポロリ」(関西テレビ・2009年8月9日放送))
そんな二人が、2016年12月2日に放送された深夜番組「くりぃむナンチャラ」(テレビ朝日系)に登場し、意外すぎる今の姿を明かしました。
猛勉強の末、資格を取得してある分野で活躍していた!
大ブレイクから早10年。今では、再び地方営業や劇場公演などの仕事がメインになっているという二人。
しかし、実は”ある分野”ではアイドル級の人気を誇るほどの超有名人となっているというのです!!
その分野というのが…

なんと、介護!!
実は、2014年に、130時間にも及ぶ講習を受け、二人揃って介護職員初任者研修を修了していた二人。介護業界に興味を持つようになったきっかけは、先輩が主催するボランティア活動に参加したことや、祖母の介護をする母の姿を目の当たりにしたことがきっかけだったそうです。

「次長課長の河本さんが岡山県に月イチでボランティアに行かれていて、以前からお手伝いで僕も一緒に老人ホームの施設などを訪問していたんです。中には車イスに座った要介護度の高い方もいたのですが、僕らの“あるある~”をやったら、手拍子でリズムをとってくれたり。」
「10年ほど前に祖母が認知症になったときにお母さんが面倒を見ていて、介護自体に興味を持ったということもあって“勉強してみよう”と思ったのが始まりです。」
老老介護の状況を目の当たりにしたことや、自身のネタを喜んで見てくれる人々の姿に逆に元気をもらったことがきっかけで、介護について学ぶ決意をしたという二人。
仕事をこなしながらの資格取得はかなり大変で、平日はみっちり授業と実習。さらに、仕事で休まざるを得ない時は、レポートを提出するなどハードな日々だったそうです。
介護現場に笑顔を届ける存在に
介護現場に赴くようになり、”笑っている人が少ない”と感じたという二人。
そこで、介護の現場に笑顔を届けられる存在になろうと、”あるある探検隊”のネタをアレンジしたオリジナル体操を教えたり、ゲームを考えたりしながら、介護業界を盛り上げる存在になりたいと奮闘しているそうです。
「介護の現場は笑っている人が少ないんです。だからこそみなさんが楽しめることもしていきたい。例えば、車イスに乗られている施設利用者の方でも、リズムをとって体操ができる“あるある探検隊体操”が好評でした。
“西川くんの持ちギャグの『気絶』をしたら、すぐ反応してください”と、ゲーム感覚にして反射神経を鍛えてみるということもしましたね。」
二人の存在は、施設入居者の方はもちろん、介護職に就く人たちの心も晴れやかにしていることと思いますね。
若者に”介護のリアル”を伝える架け橋にたりたい!
また、資格取得のために学校に通った際、周りの受講者が50代や60代の人たちばかりで驚いたという二人。そのほとんどが親の介護を考えているという人たちで、人材不足が叫ばれる介護業界の深刻な現状を知ることになったといいます。
そんなこともあってか、二人は自分たちが中心となって、若い世代に介護業界のことを伝える存在になりたいと語っています。
「学校では“現実的に老々介護が増えている”ということを学びました。確かに介護への就職に関するセミナーはいろいろありますが、まだやっぱり堅い内容だと思うんです。そこで僕らが間に入り、笑いを交えながら、これから進路を決める若い方々に“介護って、こんな感じなんですよ”というのを伝えて、興味を持っていただきたいんです。」
辛い、過酷、などの暗いニュースばかりが取り上げられる介護業界の”光”の部分を、きちんと伝えていけるようになりたいのだそうです。
二人の存在で、介護業界が変わるかも
少子高齢化や、老老介護などの問題で、その充実が常に叫ばれ続けている介護業界。しかし、汚物処理や過酷な肉体労働を伴うこともあって、介護職に就く人たちの数はなかなか増えないという現実にあります。
そんな現状を変える存在になりたいと動き出したレギュラー。二人の存在によって、介護業界が笑いの絶えない明るいものとなる日も、そう遠くはないのかもしれません。
二人の活躍には今後も期待しています。
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