坂道シリーズ第二弾として結成された「欅坂46」
アイドルグループ「乃木坂46」初の姉妹グループとして昨年8月に結成された「欅坂46」。
ちなみに”けやきざか”と読みます。

今年4月に発売された1stシングル「サイレントマジョリティー」がいきなり、オリコンチャート初登場1位を獲得するなど、今最も注目を集めている新進気鋭のアイドルグループといっても過言ではありません。
ハロウィン衣装が”アレ”に酷似していると問題に…
早くも多くのファンを獲得し、握手会やライブイベントにと大活躍の彼女たち。
そんな彼女たちが10月に行われたハロウィンライブで身につけた衣装が、あるものに酷似しているとして世界中で物議を醸す事態となっていましました…。
その問題の衣装というのがこちらです。

黒っぽいマントを羽織り、ハロウィンらしく”可愛い魔女”をイメージしたというこの衣装。
なぜ、この衣装が世界中から批判を浴びてしまっているのかというと…
ナチス・ドイツの軍服に激似!?
この衣装が問題とされてしまった理由、それはこの衣装がナチス・ドイツ時代の軍服をイメージさせるからだというのです。

特に、彼女たちが被っていた軍帽につけられた鷲のようなマーク。これがナチス・ドイツ軍の軍帽のエンブレムにそっくりで、さらには胸元のリボンやスカートの裏地部分に”赤”が施されていたことから、衣装の色調を赤+黒というファシズムを連想させる色だと捉えた人もいたようです。
欅坂がナチス軍服イメージの衣装でステージしちゃったのか。それはやばい
— myrmecoleon (@myrmecoleon) 2016年10月28日
欅坂のやつ、想像したよりはるかにナチスだった…マークはダメだろ
— ☆ (@11011star) 2016年11月1日
こういった指摘がツイッター上などで炎上状態となったことを受けて、英紙「デイリー・メール」などがこの件を一斉に報道し、ついにはアメリカのユダヤ人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」が公式サイト上で衣装の批判と、謝罪を求める声明を発表する事態にまで発展してしまったのです。
騒動を受けて、秋元康氏らが謝罪文を発表
衣装の批判騒動が、全世界的に発展してしまったことを受けて1日、同グループの総合プロデューサーである秋元康さんらが公式サイトにて謝罪の文面を発表しました。
ニュースで知りました。ありえない衣装でした。
事前報告がなかったので、チェックもできませんでした。
スタッフもナチスを想起させるものを作った訳ではないと思いますが、プロデューサーとして、監督不行き届きだったと思っております。
大変申し訳なく思っています。再発防止に向けて、すべて事前にチェックし、スタッフ教育も徹底して行いたいと思います。
総合プロデューサー・秋元康
事前チェックをしていなかったという秋元さんも、問題の衣装を「ありえない」と厳しく評価し、さらに同グループの所属レコード会社はこの衣装を今後一切着用しない旨を発表しました。

もちろん、この衣装はナチスを連想させようとして製作されたものではないとのことですが、無知が生んだ悲しい事態に胸が痛くなります。
今も世界のユダヤ教徒に深い影を落とすホロコーストの歴史
第二次世界大戦中にナチス・ドイツが行った、史上最大にして最悪とも言われるユダヤ人の大量虐殺。
全く何の罪も犯していないにもかかわらず、このナチスのホロコーストによって犠牲となったユダヤ人の数は600万人にも上ると推定されています。

そして今でも、言われもない差別で苦しんだ人々や、親族をホロコーストで失った遺族たちが世界中に大勢存在しています。
ナチスとは深い関わりがなかった日本ではあまり大きな問題とは捉えられにくいですが、やはり意図したものではないにしろ、この衣装が世界に与えた衝撃は大きかったのではないでしょうか。
戦後何十年という時が経とうとも、決して忘れてはならない史実であることを改めて痛感させられます。
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