47歳にして”本当の自分”になる道を選んだKABA.ちゃん

SMAPの「世界に一つだけの花」の振り付けを担当するなど、ダンサー、振付師、タレントとして活躍中のKABA.ちゃん。
かねてよりオネエキャラとして人気を博していましたが、今年の3月についに、タイにて性別適合手術を受けたことを報告していました。

「無事に手術を終え5日目を迎えました、、まだまだ痛みと戦ってますが、少しづつ回復してるみたいです」
47年間望んでいた女性の体ですが、手術前にはやはりこれまで生きてきた自分という体を捨てることに恐怖や迷いが生じたこともあったんだとか。
それでも、乳がんを患い「(KABA.ちゃんも)後悔しない生き方をしなさい」とアドバイスしてくれたという姉の後押しや、多くの人のサポートを受けてこの大手術に挑むことができたのだそうです。
海外でこれだけの大手術を受けるという決心は、並大抵のものではなかったと思われますね。
女性となった体で実家へ。その目的とは…?
9月25日放送のドキュメンタリー番組「ザ・ノンフィクション」(フジテレビ系)で、約1年間にも及んだ密着取材の様子が放送されたKABA.ちゃん。
性別適合手術を受けたあと、福岡の実家に帰る様子も映され、そこで両親からプレゼントされた素敵な”あるもの”が披露されました。
その”あるもの”とは、KABA.ちゃんが女性として生まれ変わった証でもある、”新しい名前”です。
実は、元々の本名であった永次(えいじ)という名前は、KABA.ちゃんの父親の会社関係の人がつけてくれた名前だったらしく、KABA.ちゃんは4人兄弟の中で自分だけが他人に付けられた名前であることを47歳になった今でも、未だに気にしていたのだそうです。
そこで、「女性として生まれ変わった時の新しい名前は、どうしても両親に付けてもらいたい!」と強く希望していたKABA.ちゃんのために、両親はずっと新しい名前を考えていてくれたのだそうです。
そうして与えられた新しい名前が…

”一華(いちか)”
「一から出直す」という意味と「一花咲かせましょう」という意味が込められているのだそうです。番組内ではこの名前で戸籍も女性に変更したことを報告しました。
芸名はこれまで通り「KABA.ちゃん」のまま活動されますが、正真正銘の女性となり生まれ変わった彼女の今後の活躍には注目が集まりますね。
今後は”オネエ”という線引きを無くしていきたい

これまで、男性でありながらも女っぽいという、いわゆる”オネエキャラ”として活動してきたKABA.ちゃんですが、戸籍上も”女性”となったことで”オネエ”ではなくなるため、今後の仕事に対する不安も少なからずあったと言います。
しかし、今後の活動について「女性だからとか、オネエだからとか、そういう線引きをなくせるように頑張ります。」と新たな目標を抱いていることを明かしました。
47年間、性同一性障害と共に歩んだ人生は、私たちでは想像もつかないような偏見を受けたこともあったと思われますし、芸能界で成功するにも身を削り、女性の心をもつ自分を笑いのネタにしなければならないなど、苦痛を伴う経験もあったことでしょう。
そんなKABA.ちゃんだからこそ、今後は「性同一性障害」や「LGBT」について世間に理解や周知を広げる大きな存在になってくれるのではないかということも期待できますよね。
今後のさらなる活躍に期待が高まります。
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