世界一過酷!?中国の受験事情
中国での大学入試は日本のように大学ごとの試験や前期試験、後期試験などがなく、
「高考(ガオカオ)」と言われる統一試験での一発勝負で決まるとても厳しい世界です。
しかも、地方出身者が明るい未来を夢見るためには良い大学に入るしか突破口が開けないため、受験する本人だけでなくその家族にとっても大変なビックイベントなのです。

受験会場は人、人、人〜〜〜〜!
地方出身者にはより厳しいハードルも課されている
この統一試験「高考」での選考方法、普通なら「◯◯点以上でA大学合格」というような線引きがされていると思いますよね。しかし、なんとこの試験での合格基準点は受験生の出身地域によって異なるのです!!
これは、都市部の受験生が受験に失敗し、将来的に職に就けなくなることを防ぐためだそうですが・・・
そのため、特に地方の受験生は必死!点滴を受けながら勉強したり、高校には自殺防止のために全部の窓に柵が設けられていたりします。

天井に無数に吊される点滴。体調が悪いなんて理由で勉強を休むことは許さないのですね。

酸素を吸引しながら勉強するという人も・・・
カンニングも後を絶たない
これだけ熾烈な受験戦争ですから、カンニングも後を絶ちません。
そのためセキュリティチェックを行ったり、大型モニターで監視したり、受験監督も必死です。

受験生の家族も必死
中国の受験戦争で戦っているのは受験生だけではありません。家族も必死で、「8000ccの献血でプラス3点」という浙江省の打ち出した奇策に批判が集まったこともありました。8000ccといえば、牛乳パック8本分です!これだけの量を献血するには10年ほどかかってしまうため、受験生を持つ親の中には”たった3点”のために長年献血を続けている人もいるそうです。

受験生を送り出す際の見送りは、スーパースターのパレード級。
そんな中国で空前の大ヒットとなっているのが「ビリギャル」

ビリギャルといえば、昨年大ヒットした有村架純さんの代表作。学年最下位の生徒が慶應義塾大学に合格するというサクセスストーリーです。実は、中国では1年に上映できる外国映画の本数が限られていて、日中関係がギスギスしていることもあって実写の邦画が上映されるのは実に5年ぶりのこと。特に、受験生には大ウケしているそうです。
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