ニューヨークで暮らすタレントの里田まいさんが熊本地震で赤ちゃんのミルクの準備がままならない状況に、海外では主流となっている「液体ミルク」の日本での認可・販売を熱望するブログを掲載し、話題を呼んでいます。

今こそ、絶対便利だと思う!!
未開封であれば長期常温保存可能、蓋をあけて乳首を付ければそのまま飲ませることが出来、水やお湯も必要なし。
震災時にはかなり便利と思います。哺乳瓶が消毒出来ずにいるとのコメントもあった…認可されてほしい…
赤ちゃん用のミルクといえば
日本では赤ちゃん用ミルクといえば粉ミルクが主流となっていますよね。粉ミルクを使う際は、殺菌した哺乳瓶に1回分の粉ミルクを入れ、70℃くらいのお湯でミルクを溶かし、きれいな水を足すか、哺乳瓶に流水をあててミルクが人肌になるまで冷ますという方法で作ります。
生まれたばかりの赤ちゃんの授乳は平均3時間おき!しかも上記の方法で作るには時間もかかる上、使用後に哺乳瓶は煮沸消毒が必要なので、一連の作業を1日に何度も何度も繰り返すのはとても大変です。
しかし、日本では早くに清潔な水道水が各家庭に普及し、しかもその水が粉ミルクを作るのに適した軟水であることもあり、赤ちゃん用のミルクが粉ミルクから発展しなかった経緯があります。
ちなみに、そんなに粉ミルクが面倒なら「牛乳あげちゃえばいいじゃん!」とは思ってしまわないように。赤ちゃんの腸には牛乳に含まれる”乳糖”を分解する機能が十分に備わっていないため下痢を起こしてしまうのです。ほかにも、牛乳には含まれず母乳だけに含まれている成分もあるため、やはり人間の赤ちゃんには人間用のミルクが必要なのです。

しかし、海外では液体ミルクが主流!
海外ではすでに液体状に調整された「液体ミルク」が主流となっています。容器に乳首を取り付けるだけですぐに飲ませることができ、長期常温保存も可能なため外出時にもとっても重宝しているようです。
なぜ液体ミルクが日本では販売されないのか
こんなに便利な「液体ミルク」がなぜ日本で販売されていないのかというと、実は法律によるしがらみがネックになっているというのです。
ちなみに、日本でもAmazonから液体ミルクを購入することはできますが、海外から直接の取り寄せになってしまうため、海外では1本200ml入りで180円ほどで売られているものが倍以上の値段になってしまっています。
液体ミルクの販売を妨げる法律のしがらみ
こんなに便利な商品なら、日本でも大ヒットとなりそうですよね?なぜ大手メーカーが開発に着手しないのかと不思議にも思いますし、輸入販売ならすぐにでも出来そうなのになぜ販売に至らないのかというと、「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」という法律がネックになっているからなのです。
この法律では、粉ミルクについての記載はありますが液体ミルクについての規定が記載されていないため日本での販売が認めてもらえないという状況にあるようです。輸入品であっても、日本で販売するには”名称”をつける必要がありますが、この法律のせいで「乳児用調整乳」とは記載できず、「乳飲料」という分類になってしまうので、国内での製造や輸入販売がされていないのです。
日本での販売を熱望する声もあがるが・・・
液体ミルクの国内販売を目指した署名活動も行われていますが、未だに販売承認がされていのが現実です。そのため、これまで大きな震災が起こる度に海外から支援物資として送ってもらうなどするしかありませんでした。
災害時に役立つだけでなく、外出時にも便利、働くお母さんも増えた現代ですから、液体ミルクの需要は確実に高まっていると思います。早く日本でも販売が出来るようになることを願います。
◎Amazonで売られている液体ミルクです。8本入りで値段は高めですが、旅行などの際には重宝すると思います。
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