日本人の大好きな”ごはん”がまさかのNG食材!?!?
日本人の食卓に欠かせない白いご飯、ふっくらもちもちツヤッツヤの白いご飯はおいしいですよね。特に、外国から帰国して数日ぶりに白ご飯を口に含んだ瞬間は「あ〜。日本人に生まれてよかった」と感じる瞬間ではないでしょうか。
そんな日本人の愛するお米が、海外では”リスクの高い食材”として認識されていたことを知っていますか?
問題とされているのは”無機ヒ素”
”ヒ素”といえば、森永ヒ素ミルク事件や和歌山ヒ素カレー事件のように、事件に使われる物という印象が強いですよね。ですが実はこの”無機ヒ素”は土壌になどにも存在する天然物なのです。
日本では聞き慣れませんが、世界ではヒ素で汚染された地下水による慢性ヒ素中毒などの症状が衛生環境の悪い地域において報告されています。
慢性ヒ素中毒となると、嘔吐や食欲減退といった症状の他、発がんリスクも高めてしまうのだそうです。
WHO傘下の国際がん研究機関「IARC」の発がん性の5段階分類で、無機ヒ素は最もリスクが高い「グループ1」。これは昨年、「大腸がんのリスクが高い」と話題になったソーセージなどの加工肉や赤肉と同じ分類に属し、発がん性の根拠が極めて高い物質ということを意味する。
スウェーデンでは政府が注意喚起
食物に含まれるヒ素は土壌から吸収された物なので、水田で育つコメも例外ではなく、1kgあたり0.1〜0.2mgの無機ヒ素を含むとされています。さらに、毎日食べる物だけに、たくさん食べた場合の健康リスクが懸念されます。
EUではコメ中の無機ヒ素最大基準値を設定、スウェーデンにおいては6歳未満の乳幼児にコメやコメ製品を与えないように勧告しました。さらに6歳以上の子供が食べる場合は週4回まで、大人でも毎日食べるべきではないとの指針を示しています。
最近日本で流行りのライスミルクも、スウェーデンやイギリスでは乳幼児に与えるべきではないとの勧告を出しています。
コメはそんなに危険なのか
EUのコメに対する拒否反応を見ていると、ご飯を食べるのをためらってしまいそうにもなりますが・・・
内閣府食品安全委員会は「日本において、食品を通じて摂取した無機ヒ素による明らかな健康影響は認められておらず、ヒ素について食品からの摂取の現状に問題があるとは考えていない」
ということで安心、安心です。
確かに、何百年も昔からご飯を愛してきた日本が世界一の長寿国なんですから当たり前な気もします。
コメに残った無機ヒ素は外側の”糠”に多く付いているので、心配な人は玄米ではなく白米を、きちんと研げば問題ないでしょう。
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